「―――‥‥ルルー‥シュ‥?」
俺は 俺たちは
「‥きみ‥‥君、が‥っ?」
武器を持たないすべて者の味方
「枢木准尉」
「っ、」
すべての弱者の味方だから
「―――忘れてしまえ」
おまえを苦しめる あの夏の日など
君が俺の事を忘れても、
「おまえは俺なんか見てないだろう」
いつだって俺の向こう あの夏を見てるんだ
背中の後ろ
「‥‥頑固なんだよ、あいつは」
変わってなんかいなかった。
大人しくなんてなっていなかった。
究極の個人主義な、その考え。
己が為
わからなかった。
仮面越しでは君の想いも 悲しみも 怒りも 誓いも なにも。
そう、モニター越しじゃ、僕の何も伝わらなかった。
マスカレード
(07.1.4)