「スザク君」
「なんでしょう、ロイドさん」
「君さ、クリスマス、何か欲しいもの無い?」
「いえ、自分は要りません」
「いやいや、何かあるでしょ、一つくらい」
「いえ本当に。自分より子どもたちにあげ「例えばランスロットの新しいパーツとか」
「‥‥」
「‥‥」
「あの、それって僕じゃ無くてロイドさんの欲「例えばランスロットの新しいパーツとか」
「‥‥」
「‥‥」
「あの「パーツ」
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥ラ‥‥ランスロットの新しいパーツとか‥‥欲しい、かも‥しれま「やったー!!デヴァイサーが強く希望してるから予算申請多めに要求してきまぁーす!!」
「‥‥」
「‥‥」
「あの、セシルさ「大丈夫よ、クリスマスだもの」
特派de☆HappyX'mas!
「あけまして、おーめーでーとぉー!!!」
ぱん、と勢い良く弾けたパーティークラッカーとおどけた声。
火薬の匂いと共に勢い良く弾けた四角い紙が、ひらひらと赤茶の髪に舞い落ちてきた。
「‥‥おっ‥‥おめでとう、ございます‥?」
しどろもどろの答えだったが上司は満足したのか、胡散臭そうな笑みを浮かべたまま、一言。
「イレヴンには、年初めにこう言う風習があるんだって?」
あ、と息を呑んだスザクを見て今度こそ満足した男を、助手が呼んだ。
「ロイドさん!」
呼び出しに向いていた足が止まり、振り返る。
思わず呼び止めてしまったが、言いたいことは纏まっていなかった。
「──…今年も、よろしくお願いします!」
「ん、頑張ってねー」
ひらひら、と振られる手。
戦争になれば良いなんて思わない。
けれど来年も、その手を見れたらいいと思った。
7years later
「‥‥」
「‥‥」
「こんばんはー」
「人のベッドの中で何やってるんですかロイドさん」
「ナニを。イレヴンで言う夜這い、今夜に限り姫初めとも言うねぇー」
「持つなら真面目に日本文化に興味持ってください」
FirstNight in NewYear
(07.2.15)